塾総合保険とは?対象となる条件や補償の内容

塾の開業の準備を進める際に考えておきたいことはいくつかありますが、そのうちの一つが塾総合保険への加入です。

そこで本記事では、塾総合保険とはどのような役割があるのか、基本的な仕組みや保険会社に補償される項目などについて紹介します。

これから学習塾の開業を検討されている方はご一読ください。

塾総合保険とはどんな保険?

塾総合保険とは、学習塾で何らかの事故やトラブルが起きた際、経営者もしくは通っている生徒に対して損害賠償責任が発生した場合に、その費用を補償してもらえるという保険です。

そのため、加入していることで、学習塾の経営者だけではなく、通っている生徒やその保護者も安心できるでしょう。

塾総合保険は、経営者にとって必ず加入しなければならない保険というわけではありません。

ただし、自分の子どもを通わせる保護者からしても補償がしっかりしている塾に通わせたいという気持ちは明らかでしょう。

そのため、保険に加入していることが、その塾に対する信頼度の向上につながるといえます。

塾総合保険によって補償される項目と

 

塾総合保険の内容は各保険会社によって少しずつ異なりますが、基本的には「賠償責任補償」「障害補償」の2つの補償項目は共通しています。

賠償責任補償では、経営者と生徒の両方が対象とされますが、傷害補償の対象は生徒のみとなっている点には注意しましょう。

また、故意に起こされた事故の場合は経営者と生徒ともに補償はされません。

あくまでも補償の対象となるのは、偶然起こってしまった事故なので注意しましょう。

塾総合保険の対象となる学習塾の条件

塾総合保険には対象となる学習塾やおけいこ教室が決まっています。

対象となる学習塾やおけいこ教室は以下となります。

対象の学習塾・おけいこ教室

  • 学習塾
  • 珠算教室
  • 書道教室
  • 外国語教室
  • 華道教室
  • 茶道教室
  • ピアノ教室
  • 絵画教室

 

上記の学習塾やおけいこ教室は、すべて未成年の生徒が対象となっています。

また、スポーツの指導塾や通信教育による指導の学習塾、乳幼児を対象とする学習塾や自動車教習所などは、対象に含まれていないため注意しましょう。

保険の対象となる学習塾で発生する事故の例

学習塾で発生する事故は、施設内だけではなく施設に向かう道中での事故も補償の対象に含まれます。

ここでは、学習塾で起こりうる事故の例を、賠償責任が発生する立場ごとに分けて紹介します。

立場①学習塾の経営者に賠償責任が発生する事故

学習塾の経営者側に賠償責任が発生する事故の例は以下となります。

経営者側に賠償責任が発生する事故の例

  • 塾に設置してあった看板が風などにより落下し、通行人に当たってケガをさせた
  • 入口の自動ドアが故障し、生徒が挟まってケガをした
  • 建物内の水漏れにより廊下が濡れ、生徒や保護者が滑ってケガをした

施設内に不備があった場合や、安全配慮不足など、学習塾側に原因があるときに当てはまります。

このような事故が原因で慰謝料や治療費、弁護士費用が必要になった場合に塾総合保険で補償をすることが可能です。

立場②学習塾に通う生徒に対して賠償責任が発生する事故

学習塾に通う生徒に対して賠償責任が発生する事故の例は以下となります。

生徒に賠償責任が発生する事故例

  • 授業で使用しているテレビに誤ってぶつかり、壊してしまった
  • 休憩時間にふざけていたら、他の生徒にケガをさせてしまった
  • 廊下を走っていたら、友達にぶつかりケガをさせてしまった

 

偶然起こった事故は、学習塾に通う生徒に対して賠償責任が生じます。

未然に対策を行っていたとしても、不慮の事故は発生する可能性があります。

起こりうるリスクを想定しておき、事故が起こってしまった場合には適切な対応ができるようにしましょう。

塾総合保険における賠償責任補償の詳細

塾総合保険では、「学習塾経営者への賠償責任」もしくは「学習塾に通う生徒への賠償責任」が対象となります。

ここからは、それぞれの詳細を紹介します。

学習塾の経営者への賠償責任

施設内で起こった事故が、学習塾側の安全配慮不足とみなされた場合は、学習塾の経営者からケガをした生徒や保護者に対して慰謝料を支払う義務が発生します。

塾総合保険に加入していない場合は、慰謝料や治療費などをすべて経営者側が自費で支払わなければなりません。

事故によって多額の賠償責任が生じた場合は、経営を続けることが困難になる可能性が高くなるでしょう。

経営を始める前に、起こりうる事故やリスクについて確認して対策をしておくことはもちろんですが、万が一の場合に備えて、塾総合保険には加入してくことをおすすめします。

また、保険を選ぶ際は、このように経営者への賠償責任が生じた場合に、しっかりと補償してもらえるプランを選びましょう。

学習塾の生徒への賠償責任

学習塾に通っている生徒に対して賠償責任が発生する可能性もあります。

講師が見てないところで、生徒同士がふざけあっていて頭を壁にぶつけてしまった、手が当たって物を壊してしまったなどのトラブルが発生した場合は、生徒に賠償責任が発生することがあります。

学習塾側が保険に加入しておくことで、賠償責任を負った生徒または保護者が保険金を受け取ることができます。

塾総合保険における保険料の相場

塾総合保険の相場は、生徒1人あたり年間100~500円が相場となっています。

また、支払う保険料やプランによって、受け取ることのできる保険金の金額が異なります。

ここからは塾保険料の詳細やどのような保険会社があるのかを紹介します。

塾保険料の仕組み

塾保険料は、賠償責任補償と障害補償のそれぞれで支払われる保険金の種類が異なります。

賠償責任補償は、「損害賠償金」「損害防止費用」「権利保全行使費用」「緊急措置費用」「協力費用」「争訟費用」の6種類が対象となっています。

障害補償は、「死亡保険金」「後遺障害保険金」「入院保険金」「通院保険金」の4種類が対象となっています。

これらの保険金の障害補償が支払われるには条件があるため確認していきましょう。

保険料が支払われる条件

  • 死亡保険金:事故発生日から当日を含めて180日以内に死亡されたとき
  • 後遺障害保険金:事故発生日から当日を含めて180日以内に後遺障害が生じたとき
  • 入院保険金:保険期間中の事故やケガにより入院したとき
  • 後遺障害保険金:保険期間中の事故やケガにより通院したとき

 

賠償責任補償や障害補償で支払われる保険料は、補償のプラン、生徒の数、生徒1人あたりの保険料によって異なりますので、事前に確認することをおすすめします。

塾総合保険の紹介

塾保険を選ぶ際には、各保険会社を比較してどの保険会社を選ぶか検討することをおすすめします。

塾保険とはいっても、保険会社によって細かな料金設定や補償期間などが異なるためです。

経営を検討している塾に合うプランが見つかるように、まずはいくつかの保険会社に問い合わせをして比較検討を行いましょう。

ここからは、塾総合保険を取り扱う「三井住友海上」「損保ジャパン」「東京海上日動」「あいおいニッセイ同和損保」の4社を例として、それぞれの保険の特徴を紹介します。

三井住友海上が取り扱う塾総合保険

 

三井住友海上が取り扱っている塾総合保険は、対象となる損害が多いことが特徴です。

「損害賠償金」「損害防止費用」「権利保全行使費用」「緊急措置費用」「協力費用」「訴訟費用」の主に6つの費用が補償されます。

また、塾賠償責任、塾生徒賠償責任、傷害補償の3つがセットになったプランで、受け取れる保険金は選ぶプランによって異なります。

付加できる特約は、「漏水補償特約」「人格侵害補償特約」「訴訟対応費用補償特約」「初期対応費用補償特約」の4種類です。

損保ジャパンが取り扱う塾総合保険

損保ジャパンが取り扱っている塾総合保険は、通っている生徒数による割引額が設定されていることが特徴です。

生徒数が多いほど、割引率が高くなります。

「損害賠償金」「緊急処置費用」「訴訟費用」の3つの費用が補償されます。

付加できる特約は、パンフレット等に記載がないため、気になる方は損保ジャパンに直接お問い合わせください。

東京海上日動が取り扱う塾総合保険

東京海上日動が取り扱っている塾総合保険は、傷害保険をオプションとして付加するかどうかを決められる特徴があります。

「訴訟費用」「損害防止軽減費用」「緊急措置費用」「協力費用」の4つの費用が補償されます。

付加できる特約は「漏水補償特約」「訴訟対応費用補償」「初期対応費用補償特約」「障害担保特約条項」の4種類です。

あいおいニッセイ同和損保が取り扱う塾総合保険

あいおいニッセイ同和損保が取り扱っている塾総合保険は、通っている生徒数による割引額が設定されていることが特徴で、生徒数が多いほど割引率が高くなります。

「損害賠償金」「損害防止費用」「権利保全行使費用」「緊急措置費用」「協力費用」「争訟費用」の6つの費用が補償され、受け取れる保険金は選ぶプランによって異なります。

付加できる特約は、パンフレット等に記載がないため気になる方はあいおいニッセイ同和損保に直接問い合わせください。

比較検討をして自分に合った総合塾保険を選ぼう

いかがでしたでしょうか?

塾総合保険で補償される費用や項目について紹介しました。

経営を行なう自分のためにも、生徒を安心して通わせるためにも、塾総合保険に加入することをおすすめします。

塾総合保険を選ぶ際は、複数の保険会社に問い合わせを行い、経営を検討している自分の学習塾に合った補償がついているプランを選ぶことをおすすめします。

 

冨永教育経営研究所では、学習塾の経営者様に向けて経営・集客のサポートをさせて頂いております。

プロが認めた学習論と最先端の集客方法を用いて、学習塾経営者様のお悩みを解決いたします。
定期的な勉強会やセミナーを通して、成功事例の共有など様々なテーマについて勉強を行っています。
これらにより業績がV字回復した学習塾が数多く生まれています。

学習塾の経営・集客のことなら冨永教育経営研究所へ気軽にご相談ください。

Bookmark the permalink.